小池至夫の画歴(展覧会出品作品)
題 名:五月曇天の漁港
年 月:平成30年10月
出品先:妙高市展
賞 :奨励賞
作品号数:20号
取材先:能漁港
コメント:五月のゴールデンウイークに取材して描きました。
五月の海は、やさしい潮のにおいが、しました。
作品については、先ず手前の漁船の大きさといちを決め、空と海の
バランスを取り、真ん中の漁船の位置と数を考えて、制作にかかりました。
最も難しかったのは、湾内の、穏やかな波の模様でした。
特に鑑賞して頂きたいところです。
手前の漁網は、時間がかかりましたが、納得出来る出来栄えになったと
思います。
五月と言えば、高校生のときに級友と直江津の浜で粋がって海に入り、
凍えそうになり、急いで焚き火にあたったことがありました。
青空のいいお天気の日でした。
若かりし頃、海水浴に行き、遊泳の後、砂浜でくつろぎながら煙草を
ふかしていると、ふっと潮風が舞い込んできて、塩気と融合して
なんと、おいしかったことか、そんな思い出もありました。
禁煙して、はや30年ぐらいになりますが、遊泳のころは洒落た
青色のラベルのハイライトでした。当時は70円でしたか。
そのあとには、長年にわたりマイルドセブンを愛飲していました。
当時は220円だったと思います。
審査員講評;シックで明るい不透明水彩のおだやかな配色で船上の機械や
漁具の細密的魅力を含み装飾的色面意識が新鮮です。
少し残念なのは、左下角に接岸の岸壁と船の輪郭の重なり
が強く、一工夫したいところです。