林泉寺 脇 田に水入るころ の桜立つ
八重桜と思いますが、毎年、欠かさずに見に来る、美しい桜です。
一番の、見所です。
林泉寺の脇に、花の色は、あずき色と桃色を併せたような濃いめの花びらで
重なり合って堂々と凛と咲いています。
背景には、田植え前の水面に樹々も映り、遠くの緑も、この桜と、マッチ
して、穏やかで、いつまでも、佇んでいたい春の風景でありました。
作品については、どこにでもあるような平凡な構図ですが、どこを強調することも
なく、あくまで、それを求めました。
絵画でも、あまり強烈な作品は、最初はインパクトが強くて引き付けられますが
しまいには
逆に、平凡に思える様な作品は、いつまでも見あきないし、結局そばにおいて眺めて
心が和み そんなこともあるのではないでしょうか。
手前の八重桜、水田に映る木々、そして林、民家、近くの畑
曇った空 など優しい筆使いで描いてあります。
私の好きな作品の一つです。