小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

「峠」 河合継之助 演じる 名優 役所広司 

6月21日 「峠」という映画をみてきました。

 

司馬遼太郎著書「峠」を題材にした小泉堯史監督で映画化されました。

 

 

長岡藩(新潟県長岡) 最後のサムライと言われた家老の河合継之助が主人公の映画

です。

 

長岡は、日本三大花火大会で有名なところで、毎年、八月初旬に盛大に

模様されています。

その他には「米百俵」 「山本五十六」 とか代表されますか。

 

映画の中では割愛されましたが、藩政改革、賭場をつぶしたり、遊郭を閉鎖したり

等々、長岡藩と民のために尽くされました。

そして二千石の家老を五百石にするなど格差を是正する大改革も実行しました。

 

この作品では、主に人間 河合継之助をテーマに描いて、いるのだと思いました。

 

奥方を思いやって、一度は一緒に芸者遊びに連れ立ったり、外国から妻のために

当時、珍しいオルゴールを、わざわざ取り寄せて、一緒に聴いて楽しんだり、

普段できないことを、さりげなく気遣う優しさも持ち合わせていました。

 

 

 

継之助は鳥の中でカラスが一番好きとのことでカラスは朝方に太陽に向かって

一直線に飛んでいき、夕刻には落日の太陽に同じ様に飛んでいく、そういう

一途な姿勢、行いが、好きだったのでしょう。

 

 

 

ご自分は三百年に渡り徳川幕府より給金をいただき、暮らしてきて幕府には

恩義が多大にあるのだから、自分の身は、潔く、捧げますと。

 

あれだけ西方に言い寄られても、民のために、話し合いでの解決を最後まで

諦めずに頑なに交渉を続けましたが、かなわずに最終的に戦うことに苦渋の決断

をすることになりました。

 

敵方に、歩みよれば、簡単な解決になったのでしょうが、あくまで徳川家に忠義を

尽くし、また長岡藩がのちの世にも笑いものにならないためにも、またご自分たち

も侍としての尊厳を守り抜くためにも苦渋な決断をされたのでした。

 

そして、殿様はじめ、配下の皆が全幅の信頼の下で家老である河合継之助に

ついて生死を共に捧げ一丸となって戦われたのです。

それだけの器量、力量のある人間(指導者)は、現在おられるでしょうか。

またそれだけの重責を課せられて耐え忍ぶ力量のある河合継之助は大した人間で

頭がおかしくなり叫びたかったことも、ばんたび、あったのではと思いました。

 

映画を観ると、自分の最後の散り際まで、侍としての信義を貫き通し、このような

ことは、いま世界を見渡しても、まねのできる指導者は、見つからないのではと

思うとともに、少しでもこの河合継之助の、爪のあかでも飲んで見習って

いただき、民のために世界のために真の侠気(男気)を発揮して、いただきたいと

強く思っているところです。

 

 

そして最後まで、侍とは、いかなるものかとか、このような生きざま、人さんに

後ろ指を最後まで刺されないで忠義を全うするのは、なんと幸せなことか。

自分の死を目前に、その死に、怯えおののく、こともなく、このような奥深い境地、

悟りを開かれて平然と心安らかになられるとは、並の人間には、とても到達できない

域と思いますが、ご自身は、すでに仏になられておられたのでしょうか。

なんと清々しい、人生の散り際、けじめのつけ方なのでしょうか。

小生には、できないことと思いますが、この様な、人生の終わりを全うできればと

願うばかりです。

 

 

 

最後の死にぎわは、マキをくべさせて、ものすごい火力の中に身を投じられたので

しょうか、ご自分の首を敵方にとられないようにとの配慮も、あったのでしょう。

能書きは誰でも言えますが、とてもじゃないですが人間業とは思えない所作と

思い身震いするようでした。

 

生前には家族、親戚縁者などと、配下の皆の生末まで心配しての生涯でした。

 

若干 42歳の生涯でしたが、その功績やら、人間形成の素晴らしさとか

度胸の据わった散り際とか、私は、倍ぐらいの年齢を重ねていますが 

とてもでないですが、すべてにおいて、恥ずかしいくらい、劣っていて

ほんの少ししか近づけないと思いますが、新潟県の生んだ、河合継之助さんに

見習って、残りの人生を歩んでいきたいと心に念じています。

 

私は、新潟県(越後)に生まれてよかったと思っています。

越後には、各子たる責任感を持ち、人間味があり、、包容力もあり、その上

男気(侠気)もあり、そしてまた、自分の身を粉にして一生懸命に国家、

民の為に生涯をささげられた

上杉謙信公、河合継之助さん、山本五十六さん、田中角栄さん、

等々がおられました。

地元では、前島密川上善兵衛小川未明さんという偉人がおられました。

本当に立派で誇らしく思います。

 

継之助を演じられた役所広司さん、この映画の主役をされましたが

まさに、素晴らしい味のある演技で、まるで役所さんなのか継之助さんなのか

ダブってきて、どちらがどちらなのか、わからなくなるような錯覚に落ちるようで

そのぐらいのなり切った名演技だと思いました。

 

その他に松たか子、仲代達也、香川京子、榎本孝明、佐々木蔵之介さん等々の皆さんの

味のある演技を拝見させていただきました。

 

久しぶりに、すばらしい、味のある、中身のある映画を堪能させて頂きました。

そして、郷土の偉人の映画を大監督、名優が演じて頂いて、我が郷土を誇らしく

再度、思わせていただきました。

 

映画を歓るのは、確か去年でしたか定かでないですが木村拓哉さん主演で

無限の住人」以来でした。

杉咲花さんも出ておられましたね。

 

上映時間がPM2時半のつもりで、きましたが3時半でした。

上越市のイオンの近くのシアターでチケットを買うのにタッチパネル状で

アナログな私は、まるきしわからないで係りの方につきっきりで教えて頂き

ご苦労掛けました。

今日は、メンズデーとのことで通常1800円のところ1200円で大変に

お得でした。

上映まで一時間以上ありましたので、売店でアイスコーヒーのSサイズを

求めましたら280円でしたが普通のSサイズではなく、かなりの特大

でした。

おいてあったパンフレットを持ち車に向かい中で読みあさっていましたら

ちょうど10分前になり入場して席に付きました。

席順はEー12でした。

丁度二時間ぐらいの上映時間でして、最後に役者さんの面々の氏名、そして

地元他協賛の会社名、それぞれのスタッフの人たちの氏名などなどの後で

映画監督の氏名が掲載されて、電気が暗くなり。そして明るくなりました。

それまでニ、三十人の入場者の皆さんは誰一人動くことがなく、これがマナー

なのかと感心しました。

 

映画の後で世の指導者をはじめ、全世界の皆様に是非とも、この映画を見て

いただきたい気持ちでいっぱいになりました。

 

日本をはじめどの国でも、自国の頑張りもあるでしょうが、何らかの形で世界から

多大なる援助、応援があり、支えられて発展してきているのだと思いますが、

それが自国の頑張りだけで豊かになったような思い込みをして、切なかった時代を

忘れて、その大切な恩義に報いることをしないで、よこしまな、自国さえよかったら

いいのだと、はき違えた考えで国を動かしている国々が目に余りますが原点に戻っていただいて、世界のためにも心広い視野に立ち恩義に報い、そして貢献していただきたいと強く々思っているところです。

ほんの少しでも、その気持ちを持たれたなら、そしてその方向にかじを切られたなら

ご自分も気持ちいいでしょうし、世界からも称賛されるでしょうし、歴史教科書にも

湾曲することなく堂々と掲載され、親御さん、先祖の皆さん、そして、子孫の皆様も

声を大にして、お喜びになられ、誇らしく称賛されるでしょうし、何より世界の皆さん

が、平和で希望に満ちた日々を送ることができるようになるのでしょうね。

 

ちなみに、わが越後の河合継之助は、自分の時代もさることながら、のちの世のこと

まで、考慮して、笑いものにならないように熟慮を重ねたうえでの判断を

されていました。

なかなか並の人間、多くの人間は、目先のことに振り回されて、その場その場で判断し

遠くを見通した判断、思考に及ばないで終わってしまう傾向がありますが、ぜひとも

世界の指導者は、見習っていただき、世界に尊敬される、より良い世の中を構築して

いただきたいと願うばかりです。

 

世界をいくらでもいい方向に変えることができる力量のある指導者の方々があらぬ方向

に向かっている姿を見ると、もったいなく、嘆かわしく、大いに失望感を抱いている

ところです。

皆さんは、良書を読破したり、歴史を学んだり、良い師に教わったり、親御さんの

親身の教育を受けられたり、勉学に励まれたり思考能力にも恵まれておられたり、

その境遇を、生かされて、おのずと、ためらうことなく、政治のいく方向は

一つしかないと思われますので、心新たに、改心して、突き進んでいただきたいと

願うばかりです。

 

「いつまでもあると思うな親と金」 

まさに個人でも国においても、必ずと言っていいほど後で、後悔するのが常と

思いますが、老婆心と思いますが、どうかどうか、民のため、国のため世界のために

活きた、お金の使い方をしていただきたいと願うばかりです。

お金が無くなったら、大事なやらなければならないことが、できなくなるのです。

世界を見渡していると、使い方がもったいなくて助言したい気持ちで、いっぱい

になり、どうして、わからないのかと,歯がゆくなり

そして、悲しくまた寂しくなるばかりです。

人間の弱さ、性なのでしょうか。

 

著名人の永六輔さん語録に「𠮟ってくれる人がいなくなったら、探しても、見つけなさい」

世界、国、あらゆる組織、個人のお宅、そして、ご自身に至るまで、人間は、ある時は高揚したり、独りよがりになったり、思い違いをしたり、大海を見失ったり、時には

誤った方向へ向かったり、周りに自分と異なった考えの人間がいないと、とかく

過ちに気づかずに、失態を犯す、おそれが往々ににしてあると思うのです。

そういったことを、述べられておられるのだと思いました。

そして、謙虚な姿勢をいつも持ち、意見してくださる方を、大切にして、その意見も踏まえたうえで、正道を力強く歩んでいただきたいと思う次第です。

 

「ペンは剣より強し」 戯曲のリシュリューで主人公が放った言葉ということですが

日本、世界の賢者の皆様、巷で行われている、いいところ、良くないところなどの

事柄を、常に、耳に胼胝ができるぐらいに、飽きずに発信し続けて頂きたいと

願っていて、そしてマスコミも、常に取り上げて頂きたいと思っているところです。

心にわだかまりのある人々に、一番効果のある所作と思われると思うからです。

 

 

 

今日は六月の清々しく気持ちの良い午後になりました。

 

最後に、誰も悪くはないのですが、私の不勉強で、時々せりふの意味が理解できなくて

本格的な作品ですので当たり前なのですが、聞くところによりますと、

歌舞伎でしたか何かで、わかりやすく注釈をくわえている演目もあるらしく、

何かの形で、そのようなことが行われると、無学の小生にとっては理解が深まり

大変にありがたいのですが。

理解されておられる方々、小生のたわごとと、ご容赦ください。

 

追伸

6月21日 上越大通りの高田郵便局の交差点を通りましたら。歩道橋の脇から

淡いピンク色のアオイの花が背丈3メートルぐらいに成長して、見てくださいと

言わんばかりに、けなげに咲き誇っていました。

毎年見かけますが自然界は、たくましいですね、いつも元気をもらっています。

 

6月22日 今朝の上越タイムスに高田城址公園の北堀に蓮の開花がありましたと

ピンクの大輪が写真入りで載っていました。

昨年より6日早いのだそうです。

まだまだと思っていても、じきに7月ですものね。

また蓮の甘ったるい香りを堪能しに高田公園まで、楽しみですね。

 

数日前から、めっきり暑くなりましたものね、小生も下着の綿の7分シャツから

同じく半そでシャツに、そして 冬用の靴下から夏用の靴下に

数日前から取り替えました。

そう云えば、我が家でも夕方から朝まで25、26度くらいでクーラーをかけっぱなしで

過ごすようになりましたものね。

日中は、窓を開け網戸よりの涼風でしのいでいる日もありますが。

明日(6月24日)は、真夏日(36度)になるそうです。

さりとて寒い夏は、いただけないですものね。

もう少しして今度はランニングシャツに本格的な夏へ、そして大相撲7月場所が

楽しみが増しますね。

 

ある方の父上が、その方が土地付きの家を求めたときに「これからはこの家の草の一本まで、お前のものだ」と言われたのが印象に残っているのだそうです。

 

今深く考えてみますと、一つは、自分の資産の隅々まで目配りしなさい、そして

もう一つは、伸びたりした草の管理、草取りなど人さんの迷惑にならないように

気配りしなさい、というような親心で、申し伝えたかったのではないかと思いました。

 

我が家の猫の額みたいな庭の草取りですが、半日ぐらいかかります、今年、二回目になりますか、でも何も考えず、この汗をかいての作業もいいものだなあと最近思えるようになりました。

そして、その後の、手足を伸ばして入る、ひる風呂は格別ですね。