小池至夫の画歴(展覧会出品作品)
題 名:雨あがりの高田公園
年 月:平成7年10月
出品先:上越市展
賞 :入選
作品号数: 20号
取材先:10月10日の高田公園
コメント:昼下がりに雨が、さっと上がり、秋の陽だまりに、誘われました。
この年は、描き表せない位、見事な紅葉でした。
最近、温暖化のせいなのか、紅葉になるのが、少し遅くなった
ように感じられます。
たまに、この時期に高田公園の脇を通ると、以前に、ここの秋景色
を描いたことが、あったなあと、思い出すことがあります。
作品については、取材のときには、濡れ落ち葉の上を革靴で踏み
湿り気の残る午後の公園でした。
この紅葉の素晴らしさに興奮を覚えました。
そして木々の上部よりの陽光、地面に落ちた木漏れ日
夢中で描きました。
自画自賛ですが、私にとっては、最高傑作の一枚と今でも
思っています。
それだけに、この作品を、何とか世に出したくて、他の展覧会への
出品も考えましたが、私の自尊心が許してくれませんでした。
30年以上たった現在でも、今でも、返す返すも無念の境地でいる居るのです
この作品が、その時認められていたなら、私の絵画人生 において、180度
ぐらい変わっていただろうと、あとの祭りでは済まされない出来事でした。
20年ぐらい前になりますが、某知人が「この作品を手放す気持ちになったな
ら、真っ先に声をかけてください」と、良さがわかっおられたのでしょうか
少しだけ救われた気持ちになり胸を撫でおろした過去もありました。
そのくらい、いつも 作品に真剣勝負で向かっているのです。
審査員講評:長い沈黙の後で、貴方は、このまま進みなさい。