小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

雁木通り、雪晴れの朝

小池至夫の画歴(展覧会出品作品)

 

f:id:NORIO_GAROU:20191021173809j:plain

雁木通り、雪晴れの朝

 題 名:雁木通り、雪晴れの朝
 年 月:令和01.年10月
 出品先:妙高市
  賞 :入選
作品号数:20号
 取材先:市内大町通り

コメント:縦長の作品は、絵をクリックしてみてください。

     全体が見やすくなると思います。

 

                 この題材の作品は、雁木を正面から見た構図は比較的に

     描きやすいと思いますが、私が描いた構図は大変に

     難しかったです。

 

     何げなく描いてあると思われる一つ一つの建物、雁木、それらの角度と

     バランス、空、電線、電柱、屋根の雪、道路などのデッサン等々、非常に

     工夫がいり難しい作業の連続でした。

              

     透視図的に描写しても、面白味に欠けると思い 左寄りによったり道幅を

     縮めたり、屋根の向きを変えたり,民家の窓ガラスにうつる雪景色

     を描いたり、かなりの部分で工夫を凝らしてみました。

     最も鑑賞していただきたいところなのですが。

 

 

                 当たり前のことを当たり前に描いたり、子供の時の塗り絵のように

    下書きがあり、それに寄り添って色塗りをする、そういう教科書的な

    域より一歩でも二歩でも飛躍したところに絵画の世界が開けているのでは

    ないでしょうか。

    そして、見た目の物的な評価よりも、内面的な根本的な真髄の評価が

    重要なことではないのでしょうか。

    現代の大雪の町並みの風情とか雪の質感、重さや雪国に住む人々の

    粘り強い暮らしぶり等々を感じて頂きたいところでした。

 

 

                また、現代社会を代表する電線を細密に冬の青空に浮かび上がるように

     美しく描いてあります。

 

     そういう事柄を評価するかしないかは、いろいろでしょうが、わたしは

     表現したいことを精一杯、工夫をして描いた作品なので満足しています。

 

                 【皆さんこの作品をよくご覧になってください】

      私はそれぞれ工夫をしましたが、最も工夫したところが、手前付近の屋根   

      の向きを変化させたところと民家の窓に映る雪景色なのです。

      この二つがなかったら、えの抜けたビールみたいで、趣も面白味もない

      あじもない、つまらない作品になると思いませんか。

 

                     間違えたわけでなく、はじめっから承知の上で行った作業なのですが。

      邪道で無謀な冒険だったのでしょうか。

      趣があり面白いと、わかる方もおられると思うのですが力量や度量を

      期待しすぎたのでしょうか。

      

      そこが見抜けないと、理解できないと悲しいかな

      ああ無常で、「あいきゃんのっと」の域ですね。

 

      この作品が、かわいそ過ぎて泣けてきそうですが

      でも自分が描きたかったことなので、全然悔いはありません。

      むしろ、おわかり、になられるかたが鑑賞されて「クスッ」と

      微笑まれる姿を想像して「ニヤッ」としているところです。

      

      

      暗いイメージの冬の新潟ですが、こんなカラッとした雪国の晴れ間も

      あります。

     たまにの晴れ間なので、余計に感動がわいてくるのです。

     

     

     昨夜は大雪でしたが、今朝は (1月15日) 晴天に恵まれました。

     雪国の私たちは、連日続く大降りの雪の合間の、晴れ間が大変に

     ありがたく、神様に祈る気持ちで待ち望んでいます。

     お天道様のお顔がみえて、ほんとうに、ほっとした                                                  雪晴れの朝でした。

     

                  作品の空の色合いや雪の質感、また 「雪の高田」 を感じて

     頂けたら、有り難いです。

     

     昔は、雪を消す手段がなかったので、大雪の時には、二階より

     出入りしたというエピソードがあります。

                 なかでも特に、昭和02年の大雪は、語りぐさに、なっています。

     

 

               以前から、高田の雁木通りの冬景色を描きたかったので

     願いが、かないました。

 

                 道路の雪がないところは、消雪パイプより井戸水を出して

     消しているからです。一月下旬頃になると、地盤沈下を考慮して

     節水制限の注意報がでることがあります。