この作品は、上越市の金谷山スキー場にあるレルヒ少佐の銅像の記念碑を
描きました。
令和2年3月に取材しました。
レルヒ少佐が、我々の暮らしている頚城平(高田平野)の守り神の様にスキー
に乗り一本づえをして、見守って、おられるように見えます。
この銅像は、戸張幸男さん作で昭和35年12月に建立されました。
金谷山は、日本スキー発祥の地です。
1911年1月12日にハンガリー帝国の軍人のレルヒ少佐が日本で初めてスキーの
指導をこの地でされました。
今までは、雪の上を歩く「かんじき」しかなかったのがスキーによって雪国
の暮らしが一変しました。
当地では毎年2月にレルヒ祭が行われています。
1997年2月には、金谷山に日本スキー発祥記念館が 建立されました。
描かれている赤い屋根と白い外壁の建物が記念館です。
作品については、レルヒ少佐のおかれている環境を皆様にご覧になって
頂こうと、この構図にしました。
下から見上げる少佐のデッサンが大変で、何度も描き直ししました。
そして、まだ寒さの残る金谷山の雰囲気が出ればと思いました。
スキー発祥の地の金谷山を再度知っていただくように、金谷山の入り口にある
象徴看板を強調して右に描いてあります。
そして、雪の結晶も、さりげなく描いてあります。