小池至夫の画歴(展覧会出品作品)
題 名:浅春の牧村
年 月:平成5年10月
出品先:上越市展
賞 :奨励賞
作品号数:10号
取材先:牧村地区
コメント:初めて展覧会に出品して賞を頂いて、ものすごく励みになり、思い出深い
作品です。
景色を見た瞬間これを描きたいと熱く思ったのを覚えています。
あたりは、薄鉛色の空の下で、雪の白色と、樹々の黒っぽい緑色の二色
が際立っていて、この世のものとは思われないくらいの素晴らしい景色
でした。
私の技量では、とてもじゃないですが、表現出来なかった位、
すごい景色に感動しました。
そしてその時春が近づいているんだなと、なんとなくですが、
空気の湿り具合で感じました。
作品については、前述しましたが、素晴らしい景色でした。
この作品は、題材に大変に、恵まれました。
このことは、良い作品を創り出す第一歩ではと思いました。
山のアウトラインより始まって、薄鉛色の空、そして濃淡の木々
雪山、平場の田んぼ、雪の陰を、薄い水色を使い夢中でした。
初めての展覧会で、評価をいただいて、大変に励みになり
嬉しかったです。
素晴らしい作品群の中で、ほんの素人臭い作品を、よく見逃さないで
選んでいただいたと、並の審査員では選びきれない作品を
勇気をもって決断していただいたことに感謝しています。
今考えると、そうゆうことが、素人作家を育て上げる道ではないかと
そして、間違いなくきっかけになるのではないかと切実に思っている
ところです。
審査員講評:この方は、絵の出来上がりを、分からないで無心で
描いているところが、魅力です。