小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

雪の降る高田公園

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雪の降る高田公園

 この作品は、平成5年1月10日に完成した絵画です。

 

社会人になり初めて、この年の10月に開催される上越市美術展覧会に、

この作品を含めて三枚の絵画を出品しました。

一枚は、選外になり、審査員の先生は、この作品と「浅春の牧村」とで奨励賞を

どちらにと迷われたと、おっしゃっておられました。

どちらも魅力的な作品なので一枚選ぶのは、忍びないと

結局、「浅春の牧村」が選ばれて、この作品は入選ということになりました。

 

審査員の先生の講評は

まず色彩が美しいし、雪国育ちで、いらっしやるので、雪の降り方が大変に、

リアルですばらしいです。   とのことでした。

 

私の絵画制作の第一の目標は、玄関に飾って頂く作品を、描きたいと強く

思っていたのが、始まりでした。

そして、この作品は、まさに、ふさわしい絵画と思いましたので

お嫁さんの候補として最適と判断させてもらいました。

 

作品については、

詳細に、鉛筆にて、下描きをして、雪空を描き、遠くの桜と松の樹木郡を

そして、中央の厚生会館(現在はありません)、赤い橋、散歩道、護岸

西堀の水面、蓮の残り茎、雪だまり、

手前の桜の一本木を描き、その手前の雪原を

最後に、恐る恐る、降りしきる雪を描きました。

描き直しがきかないので、手が、震えるようでした。

降る雪の色相も難解でした。 白すぎても黒すぎてもと

雪空も、濃淡の絶妙な色あいで、そして、みなもの薄い水色

遠くの樹木郡の淡い青緑、自分自身、充実していたのではと

思い返しているところです。

 

コメントを書いているのは令和3年1月27日です。

自分で言うのもなんですが、気持ちを抑えて強い色も使わずに

よく描いたなあと、感心しているところです。

今この作品を、と言われても、同じようには、描けないと思います。

大変に、爽やかで、色合いも美しくロマンに満ちた作品に

仕上がったと思っています。

そして、リアルな雪の降り方も、まっすぐに

降っていたり、風向きによっては、舞うように降っていたりと

同じ画面でも、いろいろなのです。

無心で、めいっぱい描いたなあと、

久しぶりに、旧友にあったような気持ちです。

つい先だってのことのように、描いたころを思い出しています。

私の好きな作品の一つに仕上がったと満足しています。

 

実は、この作品は、25年以上前に、遠方の姉夫婦のところへ、お嫁に

もらって頂いた絵画なのです。

当時の絵画は、描き始めの頃で、作品にサインもなく、何年かして

用足しの際に、絵筆と絵の具を持参して、サインをさせて頂きました。

 

先日、姉とは、私の、ブログの話になり、この作品をブログにとのことになり

甥のYさんに絵画の写真を撮ってもらい、早速に送って頂きまして、

ブログづくりをさせていただいています。

それから、絵画の題名の記録がなく、なんという題名にしょうか二日も考慮

しましたが、題名の書いてある写真もご丁寧に頂きまして、何よりのことでした。

 

この作品を、当初より玄関内の正面に飾ってもらい大事にして

頂いて、うれしいかぎりで光栄に思い感謝しています。

そして、この風景は、姉の高校の頃の通学路脇の景色なので

懐かしいのではと思っています。

いつも大変ありがとうございます。

今後とも宜しくお願いします。

 

いただいた写真にはサインがのっているのですが、編集でカット

されてしまい、申し訳ありません。

いただいた写真は大事に保管させてもらいますので。

 

それから、今日は立春も過ぎて二月四日になりましたが25年以上前の

一本の若木の桜は立派に成長して春には毎年、見事な花を堂々と咲かせて

くれています。

やがて雪も解けてあたたかな春を迎へ、妖艶な花を見るのを

楽しみにしているところです。

 

最後に、この厚生会館ですが当時は形状が斬新で、高田市一番の憧れの施設

でした。

美空ひばり」さんとか芸能人の方々が来られると、大体はこの会場を使用

されていました。

上越市になってからは上越市展の会場になり、審査日には、この二階より審査状況を

見守っていたのを思い出します。

公園内の内外のお堀にも溶け込んでいて公園のシンボル的な建物でした。

趣のある建物でしたが何十年か前に取り壊されてしまいましたが自分の分身が

無くなるみたいで寂しい思いをしました。

素晴らしい建物でした。