小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

飯田邸 長雨のあとに-71

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飯田邸 長雨のあとに

 上越市の名家の第五弾として、飯田邸を描きました。

これで、五邸宅が完結しました。

 

邸は、上越市大島区菖浦 ( しょうぶ ) に、あります。

 

人づてですが、

1853年 築で、入母屋造りの大きな中門があり越後の特徴的な

中門造りの主屋です。

平成26年4月に登録有形文化財に指定されました。

 

茅葺の屋根ですが、点描的に描いているので、屋根を描くだけで

二日ぐらいかかりました。

最初に、一色を塗りつぶし、模様をつければと思いますが、そうすると

この感じが、出ないのです。

周りの緑も実物を是非とも、見て、鑑賞して頂きたい程に、素敵に

仕上がっています。

木の葉の色合いも、濃淡の緑色、黄土色がかった、黄色がかった

濃淡の青色、そして、葉陰の濃緑色、沢山の色を使い微妙な色合いで

表現してあります。

 

取材については

令和2年7月8日 午後2時30分ころに出かけました。

昨日と今日、新潟県に大雨警報が出ていましたが、午後になり幸いにも

雨があがったのをみて、おそる 々 出かけたのです。

山麓線、8号線、253号線と、天気を気にしながら進み大島区の大平の

交差点を右折しました。

この道は県道13号線で、すぐに「ほくほく大島駅」があり、また有名な

「日本一のところてん」の、お店もありました。

そして右折し、ここは県道403号線で、すぐに左折しました。

この道は県道229号線で、石橋地区を通り、菖浦郵便局の次に白い建物

「菖浦農村環境改善センター」があり、その真向かいが飯田邸でした。

入口には、趣ある緑色と青色の混合で書かれた邸の案内標識がありました。

 

途中で、邸の所在を何人かに,お伺いを、しましたが,皆さん農作業の手を

止めて、教えてくださったり、ある方は 「何処から、きなさったね」

また、ある方は 「鍵がかかっているが、いいかね」 と、皆さん、ご自分たちの

大切な宝物を、敬って、誇りに思っているように言葉の端々に感じ、ほのぼのとした

気持ちにさせてもらいました。

 

小砂利の敷地に入ると、大邸宅が、迫ってきました。

すぐに、二尺幅ぐらいの小川があり、大雨の後なので水量があり、かなりの

速さで流れていました。渡り終えると、ひんやりとした空気を感じました。

 

そして、大邸宅が、曇天のなか静かに佇んでいました。

 

うっそうとした緑と静けさの中で古民家風の邸宅が、絡み合い非常に

素敵で幸わせな気持ちになりました。

今日の曇り空と、ぴったり、馴染んでいました。

 

どなたが、設計されたのでしょうか、素晴らしく、均整の取れた

そして落ち着いた、周りになじんだ外観と思いました。

 

心が、なごむ邸宅を拝見させて頂きました。

 

取材のあとで、雨がすこしポツリと、きましたが、すぐに止みました。

 

帰り道、青野十文字の附近で、遠くに薄く、直江津海岸でしょうか、

夕焼け空に出会いました。

 

今日は。雨あがりの大変に、有り難い感謝の午後でした。