小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

初秋の春日山眼下を望む

初秋の春日山眼下を望む

9月12日 AM9時半頃に春日山神社の参道より米山を望み写真取材を

しました。

PM3時半ごろに、同じく写真取材に再度来ました、午前中は逆光になり

何か午後のほうが良さそうな気がしたものですから。

そして、午後の取材の方を採用しました。

 

謙信公の銅像から春日山神社までの参道を、行ったり来たり何回も繰り返し

というのは、採用した景色か途中の曲がりくねった山道を入れるかで

迷ったからでした。

 

制作期間は下書きに4日色塗りに12日かかりました。

9月13日 PM1時半頃の現地で本画に、スケッチしに行きました。

     写真取材では、細部などが難解で描けなかったものですから。

9月14日 AMに自宅で昨日のスケッチに手を加えました。

     PM1時半頃に再度現地にスケッチに行きました。

両日ともに二時間くらいのスケッチでしたが、とても充実した中身の濃い

時間で、これで作品になると自覚しました。

その後に自宅にて写真取材を参考にして下書きを完成させました。

杉の樹々ですが、一本 々 色鉛筆にて色分けして塗って色付けの時に

違いが分かるように工夫しました。

 

制作については、一般的には横描きが映りがいいと思いますが、あえて

近々の樹々の奥深さを描きたくて縦長にしました。

 

私の絵画の上半分を切り取ってみてください、まとまっていて、だれでも描くような

構図だと思いますが、今度は全体を見てください、何か深みや趣があるように

感じられませんか。

 

一番上の枝葉ですが、構図的に、良いかなあと思いましてアレンジして

付け加えてみました。

鉛筆での下書きの後で、黒色と肌色を混ぜた色を作り、鉛筆書きの上に全て

この絵の具であとなぜをしました。

最初に上の枝葉を描き、米山と周りの山々を描き、空と雲に向かいました。

そして下の杉の樹木に向かいまして、その後に町並みを描きました。

最後に下の広葉樹を描き完成しました。

 

写真取材やスケッチに行った時には、観光客と思われる方々に沢山お会いしました。

そして観光ボランテアのガイドされる姿にも遭遇し、謙信公の偉大さに改めて触れて

何か誇らしいやら、そして、うれしさがこみ上げてきました。

 

上の枝葉は、葉っぱの隅に虫食いの跡があったり、真ん中も食われていたりが描いてあり、ほんの少し紅葉の色も描いてあります。

 

空には少し夏の名残の団子状の雲も描いてあります。

 

いつも悩むのですが米山などの色合いが難しかったです。

濃過ぎても薄すぎても映りが悪いのです。

 

町並みは、三菱化成の工場や直江津地区の町並みが描かれています。

非常に難解で試行錯誤で描きました。

再度述べますが南海ホークス(難解)で大変でした。

 

杉の樹々は、わかりずらいですが幹、小枝も描いてあり、一本一本色を違えて

緑色、黄土色、黄緑色、青色、黒色、茶色、焦げ茶色、肌色、群青色、山吹色

白色等々を使い、そして影の部分、明るい部分等も描写したりして趣あるように

描いてあります。

そして若干ですが秋の葉っぱへの変化も加えてあります。

写真写りが、ぼやけていて、色合いがはっきりしないで、いわゆるおとなしく

写っていて少し残念でした。

 

下の広葉樹も多様な色あいで表現してありますが、同様に、ぼやけて見えて

心残りです。

そして同様に紅葉への変化も描いてあります。

右下の白っぽい斑点のある幹なども鑑賞していただきたいところです。

 

杉や広葉樹の表現の仕方ですが一本々それぞれ色合だったり筆あととか

描き方などの魅力にもっと触れていただきたく、もったいなあと

思っているところです。

 

私のパソコンの操作の未熟さで原画の良さが半減してしまい申し訳ない気持ちと

残念な気持ちが交差しています。

それでも雰囲気と心意気だけは、伝わったのかなあと思っているところです。

逆に全体的に、スマートで落ち着いた洒落た感じに見えるかなあと思って

いるところです。

 

一度描きたかった景色ですので願いが叶い、一つ荷が下りた気持ちです。

 

絵画をクリックしていただいて全体を一度に眺めてみてください。

 

初秋の春日山からの眼下の景色と、込み入った洒落た町並みの様子や

奥深い手前の杉などの樹々の模様など、そして構図の面白さなど

精一杯、力を込めて時間をかけて描いてみましたので、存分に鑑賞して

楽しんでいただけたらと思っています。