10月3日 AM9時ころ曇天の中、高田城址公園のオーレンプラザ南のお堀に
取材に来ました。
現地に着いた時には優しい秋雨があたりましたが一瞬でやみ助かりました。
昨日上越市展を見に来た時にプラザの窓越しに見えた秋めいた蓮たちが素敵に見えて
描いてみたいなあとの思いに駆られました。
四季のうちで、冬、春、夏と,公園のお堀の景色を描いたことはありますが
秋は初めてです。
華やかな夏の終わりを感じるのが嫌だったのかもしれませんね。
オーレンプラザの東口への道すがら、初めに図書館があり、そして忠霊塔を右に見て
お堀端の遊歩道を、歩きながらの取材でしたが、バックに妙高山を入れようか
蓮たちだけををアップに、しょうかなど迷いながら、結局は、この絵画の構図に
しました。
お堀の対岸に見える白い建物は新潟県立高田高等学校の校舎です。
画面右の奥には妙高山があり、対岸の左側のすぐ先には陸上自衛隊高田駐屯地
(第2普通科連隊第5施設部駐屯地)があります。
画面上部の枝葉は、手前の遊歩道の桜並木の一部を描いてあります。
制作ではスケッチに二日、色付けに十二日かかり完成しました。
制作途中で蓮を鉛筆書きをした後に色鉛筆で蓮だけを色塗りしました。
そして上の枝の葉っぱも同様に色塗りしました。
鉛筆書きが複雑になったものですから、一つ一つ区別するためでした。
最初に鉛筆書きの上に黒と肌色を混ぜた色で全部あとなぜをしました。
上部の桜の枝葉を描き、空を描き対岸の桜並木や、その他の木々、建物を描き、
手前の蓮より描き、そして奥の蓮にむかい、そして中間の蓮を描きました。
そして再度、上部の枝葉を加筆して蓮との重複部分も特になんども手を加えました。
最後に、蓮の間に、わずかに見える水面を描きました。
空 曇天の色合いの変化の少ない空模様でしたが、所々に、真っ白い雲がありましたので、それも描いてあります。
なんとなくはっきりしない空の様子の表現が難解でした。
それでも秋枯れの景色には、なんとなく哀愁に満ちた、この空が溶け込み良かった
かなあと思っています。
桜の枝葉 まだ紅葉の半ばごろの葉っぱの色合いですが、さわやかに
描かせていただきました。
対岸の建物など 小さく見える桜並木や建物などを描くのはむづかしかったです。
蓮 全体的に、夏の名残のまだ青々した蓮、紅葉しているもの、枯れかかっているもの、枯れているもの等々や茎も一緒に、いろいろな彩りで描いてあります。
遠近感を出したり中間と遠くの蓮の描き方は試行錯誤で工夫し苦慮しました。
この蓮たちが枯れて朽ちて来期の栄養、礎になり、繰り返し見事な開花を
見せてくれるのでしょうね。
水面(みなも) 最初は影の濁色の部分を描きそして明るい部分を描き、
また中間色にて見える部分を縮めました。
水面の最後に、赤紫色の濃淡でアレンジしました。ただ白っぽく見えますがポイントであるこの色合いが画面に出ていなく原画をぜひとも見て頂きたい気持ちです、想像してみてください、ぐっと趣が出てこの絵画を盛り上げています。
この水面の見せ方、広さ、数、色合い、等々が、この絵画の重要な部分と思い
かなり工夫をし考慮しました。
お堀の秋や秋の憂い、穏やかな美しさなどを感じて頂けたならうれしいです。
そして、蓮の青々した若葉時や華やかであでやかな花のたちぶるまい時だけでなく
いぶし銀のような蓮の堂々としてバラエティーに富んだ変容や色合いなども見て頂きたいところです。
是非ともクリックしていただいて大画面にて秋の彩りを、存分に
楽しんでいただきたいと思います。
先日、某新聞に東洋一の高田城址公園の蓮について掲載されていました。
「高田城址公園の蓮の花を数える会」の方々がピークの7月31日に数えたところ
一万七千の開花がありましたそうです。
東洋一といわれていますが、こうやって綿密に調べられたのは初めてと思われ
その心意気と実行力には拍手喝采です。
ありがとうございました、そしてご苦労様でした。
会員の方は,たぶん地元の方々と思われますが総勢14人いらっしゃるそうです。
取材した当日の公園内では、太鼓橋の上で大勢の皆さんが、下のお堀を興味深く
見ていらっしゃったり、ベンチで談笑されていたり、帽子をかぶり散策されて
いたり、半そで短パン姿でジョギングを楽しむ方々など、気持ちのいい穏やかな
秋の朝でした。
10月23日 公園の横を通りましたら、あの蓮たちが、すっかり冬枯れ状態に
なっていていました。
10月24日 私は朝5時半に起きるのですが、雨のせいかは、わかりませんが
昨日まではポストに新聞を取りに行っても灯りはいらなかったのですが
今朝は必要でした。
蓮の冬枯れもそうですが確実に冬が近づいているのだと認識しました。