小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

秋愁の儀明川

小池至夫の画歴(展覧会出品作品)

 

秋愁の儀明川



 

 

題 名:秋愁の儀明川(しゅうしゅうのぎみょうがわ)

年 月:平成4年10

出品先:上越市

 賞 :入選

作品号数:10

 取材先:イチコ スーパー幸町店さん駐車場の南の端っこより妙高山方面を望む

 

二年前の令和2年11月下旬の初冬まじかの晩秋の頃に遠く妙高山を見ながら

取材しました。

雨あがりの午後3時過ぎでした。

秋の日暮れはつるべ落としでした。

 

右の町並みは北本町通りの裏側の儀明川側沿いなどが描かれています。

この風情と妙高山との取り合わせがが好きで以前より描いて

みたかったところなので念願がかないました。

そして、小作品の中で、数多の、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート

等々の建物を、これでもかと描かれ表現されています。

 

写真取材はしたのですが、わかりにくい町並みや、川のくねり方や、左右の護岸の

様子やススキの模様等々を、雨近く風の冷たい季節の中を、スケッチブック、

ユニホルダー、鉛筆の芯、消しゴム、芯削り、羽毛、写した写真、双眼鏡

等々をもって、三、四回もスケッチに通いました。

写真写りでは複雑でわかりにくかったのでした。

今でもその時の風の冷たさの感触が思い出されます。

 

 

儀明川の大胆な、くねり具合が素敵だと思い、そして手前のススキの群生も

おもいっきり、のびのびと生えていて、一番手前には駐車場の外柵が描いてあります。

 

空は晩秋の模様でしたが、少し薄明かりが呈しているところがありましたし画面の中の

色合いは薄いですが、いろいろな色を使ってのグラデーションを堪能してみて

ください。

 

山は正面に妙高山そして右側には南葉山が描かれています。

そろそろ初雪の便りが届くのでしょうか。

 

川の側道や車庫に車が5台描かれていて左の護岸にはコンクリート製のプレキャストが

右側には玉石が積まれていて、川の中まで玉石が描かれています。

そして、中段には雑草の枯れ葉がはびこっていました。

プレキャストの型や石積みの玉石も省略することなく描いてあります。

そして、玉石積みの周りには雑草の枯れたであろう枯草も描いてあります。

 

車庫の中にはスコップなどが掛けられていました。

雪国なのですね。

 

護岸のトップには、左側は手摺そして右側はガードレールとなっていて

その、おのおのおののラインにも注目してほしいところです。

川のくねりとともに、このラインの構成、バランスが難解で、

何度も手直しをしました。

 

川は水かさが浅く、ところどころでは川底が出ていました。

水は冷たそうで、薄い光の当たっているところ、そうでないところがありました。

 

町並みは、いろいろな色あいで表現されていて、窓も障子だとかカーテンがかかって

いたり、ところどころではサル梯子が描かれています。

外壁の縦張りの素材のラインが、一本一本表現し雨どいなども描かれています。

 

ススキの細毛状の穂先まで描いてあります。

 

駐車場の外柵は、形のバランス、大きさ、太さ等々に、あえてアンバランスさを

工夫して、みました。

四角四面のこの絵画の中で唯一アレンジしたところです、

審査前に手直ししょうかなとも思ったのですが、意図とか趣、面白さが

わかるだろうなあと思ったものでそのままとしました。

審査される方々の力量、度量の大きさ,一番は感性の力量で、致命傷になることも承知の上なのですが。

いかがですか、何気なく描いてある、この白色と緑色のツートンカラーのフエンス、

この絵画に一筋の花を添えていると思っています。

この趣、面白さを、ぜひとも感じてほしかったですねえ。

 

制作期間は約二ヶ月ぐらい、でした。

 

全体的には、雪国のしもあれ前の、晩秋の、もの悲しさ、憂い、興梠の声なども

感じて頂いたり、家並みの様子や川の大胆のくねりや、ススキののびやかさなども感じて頂けたなら嬉しい限りです。

 

10号の小さな作品ですが、精いっぱいの内容を詰め込んで、そしてあえて

強い色合いなどつけないで、ナチュラルなイメージでの作品作りや川のくねった

ダイナミックさ、そして嫋やかな水の流れ方、色合い、構図の面白さ等々などを

スルーされたのでしょうか、疑問に思いまた残念な思いで、いっぱいです。

単なるルート3( ひとなみ )の見方だったのでしょうか。

媚びを売ったり技法に走りすぎたりしているわけでなく純朴で素人臭い作品ですので

よほど目を凝らさないと、たとえて言えば私の作品は暗がりで美人を見るが如く

魚釣りに例えるとメダカを釣り上げる如くで、力量や、度量の大きさなどで

そして対外的にも、なかなか、釣り上げることは難儀なのでしょうかね。

隙間風が吹くような、悲しく寂しい現実でしょうか。

 

プラスアルファ―の感性の共有が欠けていたのでしょうか。

 

どうして晩秋の肌寒さ、そして憂い、人々の生活の営みなどを感じることが

できないのでしょうかね。

 

そして絵画の恥部まで、あからさまに見えるであろう私の作品

 

わかりますか、わかんないだろうなあ ?

 

ここ数年は、審査される方々との相思相愛は程遠かったようでしたね。

いずれも作品に描かれ表現されている小は見えても本筋の大は見えないのでしょうか。

深く鑑賞すればするほどわかるであろう小生の作品群、誠に悲しいかな残念至極です。

このようなことを言うのは坂本冬美さんの「酔中花」の歌の歌詞ではないですが、

小生も「あたし やだな女々しくて 」でしょうか。

 

 

なあに、オランダのポスト印象派の、誰でも知っている有名画家の

【フインセット・フイン・ゴッホ】いわゆるゴッホですが生前には描いた絵画が

一枚しか需要がなかったと、聞いたことがありました。

私も夢をもって信じた、道なき我が道を、ひたすらに、突き進もうと決意し

思いを新たにしているところです。

 

この絵画に私は、精魂込めて作品作りをしたつもりですので悔いはありません。

是非この小作品ですが小生の素の絵画をご覧になってみてください。

そして細部まで穴の開くまで凝視していただいて何が描かれているのか、

どのように描かれているのかを味わってみてください。

そして小生の絵画が忘れがたく印象に残っていただければ本望です。

口酸っぱくなるまでの小生の能書きの一部でも、もしも、ご理解いただけたなら

爪痕の少しでも感じて頂けたなら嬉しいですし、救われたように思うと思います。

その上で良いにつけ悪いにつけ、ご感想もいただけたなら、

こんなうれしいことはありません。

 

上越市美術展覧会の特に絵画部門は10月2日(日曜日)より10月10日まで高田城址公園の

オーレンプラザにて開催されていますので、ご高覧ください。

再度述べますが、小生の能書きなども覚えていらっしゃったら、

小生の作品も、ついでに鑑賞してみてください。

 

この度の作品搬入日は台風の当日(9月20日)でしたので、作品を雨にぬらさないか大変に

心配したのですが、搬入車を屋内の駐車スペースに案内していただきまして関係者の

皆様に感謝申し上げているところです。

 

もう少しで、この絵画の季節になりますが、この季節に併せて、毎年でも

この絵画を見て、何度でも咀嚼したくなる気持ちでいっぱいです。

ナチュラルな雰囲気の絵画ですので、メリハリが希薄ですが逆に飽きないのです。

 

そして高田出身の方で故郷を離れておられる方々に、この作品を見られて

望郷の念を感じて頂けたなら、うれしいし光栄に思います。

たぶん右側の護岸の玉石積み造りは子供時代の昔のままではないかと思われますが。

実家等、故郷に帰られた時には、ぜひ、この場所を訪れて頂き、私の作品を思い出してそのうえ感想などをいただけたなら二重の喜びです。

 

【この道】 作詞 北原白秋 作曲 山田耕作   童謡 唱歌

こんな歌がありましたね。

♪ この道は  いつか来た道  あーあー

  そうだよ  あかしやの  花が咲いてる ♪

 

10月2日 展覧会初日のPM2時頃に展覧会を見てきました。

自分の作品の前で、じっと対峙し凝視しましたが、結果、人さんに

笑われるかもしれませんがこの作品を描いてよかったと、そして皆さんに堂々と見て

味わっていただきたいという気持ちに再度かられました。

描いた本人がいいと思わなければ誰が思うのでしょうか。

そして鑑賞してくださいと自信を持って、言えなければ。

たらればはありませんが、疑問符がつくばかりです。

それでもこの作品が存在している限り共感される方もおられるはずだと思いますので

それを楽しみに今後の制作活動の糧にしていこうと思っているところです。

 

さんざんの脂っこい話から近々の、さわやかな秋の話題へと、移りますね。

 

10月1日 一日さかのぼりますが、我が家の冥加ですが、親木を刈り取っていたら

冥加の子が、ものすごく生えていて、びっくりするやらうれしいやらで

大きなたらい風のプラスチックの入れ物の三分の一ぐらいも取れて、しかも

ひとつひとつが大きく、ふとぶとしていて立派なのです。

水洗いして義理姉にもおすそ分けして喜んでいただきました。

 

10月3日 我が家の金木犀の花が満開になり、かすかな花の香りを

楽しんでいます。

今年はないことに花をたくさんつけて、こんな金木犀を見るのは30年来で

初めてのような気がします。

 

10月6日  昨夜来の雨で、金木犀の花が庭の敷石の上、そして鉢植えの松の枝葉に

まるでオレンジ色の初雪が降ったみたいに、あたり一面に彩りを添えていました。

そして見上げると、まだまだ満開に見えるほど勢い良い花を付けていました。

 

10月8日より妙高市妙高メッセにて妙高芸術祭【四季彩芸術展】が開催されます。

全国公募の展覧会で絵画部門と写真部門があります。

ちなみに絵画部門の最高賞の四季彩大賞の賞金額は25万円です。

絵画部門の審査されるのは、お二方です。

倉島重友名誉教授(広島市立大学名誉教授他)と佐藤一郎名誉教授(東京藝術大学名誉教授他)と書いてありました。

妙高市赤倉温泉を終の棲家と愛された岡倉天心画伯とのつながりかと思われますが

東京藝術大学の名誉教授が毎回、審査に携われておられます。

早速行ってみたいと思っています。

小生は、おかげさまで過去に四季彩大賞をいただいていまして、この展覧会は無鑑査となっております。

過去に幾度か招待作品として参加させていただいています。

 

10月9日 NHKの朝ドラですが、BSでAM7時半よりみています。

まだ始まったばかりの『舞いあがれ!』という題名ですが「おちよやん」以来

本当に久方ぶりに私の肌に合い細やかで丁寧な作風そしてロマンや趣もあり、

話の筋もきちんとしていて無理な設定もなく,安心して構えることもなく見られ

一番大切と思われる情緒も、随所にさりげなく表現されていて、ほのぼのとしていて

とても良い作品に出会いドラマの時間が来るのが楽しみで、心の中でほっと胸を

なで下ろしているところです。

大げさのところが一切なく久しぶりに知性に触れて、自然に話の中に引き込まれ

夢中になれるストーリー、素人の私ですが素晴らしい作家でいらっしやると

思い、微笑んで、いつも見させていただいています。

物語の中で一切、媚を売ることもなく、堂々として、、お話に自信が

おありなのでしょうね。

なんにしても、知識も豊富でおられ、そのうえ構成力や力量が、違うのでしょうね。

一言で【待ってました】

このドラマを一生懸命に演じておられる役者さんも、きっと今後の糧になり

財産になられるのでしょうね、そして納得した気持ちで演技に向かうことができるのでしょうね。

 

今後の展開に期待して、大いに楽しみたいと思っています。

そのあとは続けて火野正平さんの「こころ旅」をみています。

 

急きょAM11時から「四季彩藝術展」に妻と、みに行ってきました。

絵画の部では力作がたくさんある中で、知っている作者が数人おられました。

埼玉県のさいたま市所沢市、長野県の長野市須坂市中野市小布施町飯綱町

信濃町千曲市、神奈川県の横浜市鎌倉市、東京都青梅市新潟県新潟市燕市

柏崎市妙高市上越市 等々からの作品でした。

四季彩大賞(1)、優秀賞(2),秀作賞(3)で、それぞれ、素晴らしかったです。

写真の部では、四季彩大賞(1)、優秀賞(2)、秀作賞(3)でした。

いろいろの作品の中で、トンボとアゲハ蝶の拡大の作品が目に留まりました。

 

10月10日 オーレンプラザに小雨の中PM4時ころに、作品を取りに行ってきました。

たいした雨ではなかったので、助かりました。

プラザの出口付近で久しぶりにT先生に、お会いしました。

「よく描いてあるのにねえ」とありがたいお言葉をいただきました。

お元気そうで何よりでした。

 

10月14日  今朝方ご近所の方にお会いしましたら上越市展を見に行かれたとのことで

あなたの作品をを見てきましたよ「個性的で、描き切っているところが素晴らしかったでしたよ」とのお言葉をいただきました。

そしてあなたが出されているから、見に行きましたとも。

私はただひたすらにコツコツと作品作りをしているだけでとお答えしました。

それにしても何よりなお言葉をいただきまして感謝と共に嬉しさでいっぱいに

なりました。

人さんが言われた、いいにつけそうでないにつけ、何かしらの特徴があるという

ことは人まねでなく小生の作品の個性なんだと自負し微笑んでいるところです。

久々にうれしい朝でした。

 

10月15日  先日私のブログの案内名刺を、お上げした某お方が、早速見て頂いた

ようで、そのうえ、お気に入りの登録までしてくださったとのことで

有難くて感謝してもしきれません。

本当にありがとうございました。

精一杯ブログづくりに励みますので今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

11月1日  先日、名刺交換された某お方が、早速、小生のブログを見て頂いたみたいで、私の妻に会う機会があり「秋愁の儀明川の絵画が一番好きです」とA4の用紙に

焼き増しして持ってこられたとのことで、ありがたくて感謝の言葉しかありません。

そのうえ何よりなお言葉をいただきまして、何よりも小生の作品のことに

共感していただいき大変に救われた感覚になり、このことは前にも述べたことがありますが、小生にとっては入賞することよりもうれしく名誉なことでして、そして、

また作品作りの励みになり、お力添えをもいただきました。

誠にありがとうございました。

感謝申し上げます。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

 

11月2日  朝方近所にて、お会いした近所の某奥さんが私のところへ、わざわざ

駆け寄ってこられ「あなたの絵画を見てきましたよ、細かい建物、護岸の石積みの一つ一つまで描いてあり、色も落ち着いた色で、細かいところまで描いてあり、私絵画のことはわからないけどあなたの絵画好きだわ」と興奮されたような、お話しぶりで「秋愁の儀明川」の絵画のことを熱っぽく、お話してくださいました。

そして以前にも述べさせていただきましたが「あなたの性格までにじみ出て

いましたよ」と、大変に恐縮するような、お言葉までいただきました。

くどいようですが、何よりな感想をいただきまして、光栄で、うれしくて

有難くて仕方ありません。

小生の絵画が好きだと、おっしやられるだけで、うれしくて 々 本当に

生きていくうえでも作品作りの上でも大変な励みになり、長年、作品作りをしていて

よかったなあと思っています。

このような気持ちは作品作りに携われておられる方々にはプロ、アマ問わずに

身に染みて、お分かり、いただけるのではと思いますが再度、喜びを嚙みしめて

いるところです。

 

いくら馬を水辺に連れていくことができても水までは飲ますことまではできない、

とのたとえがあるように、作者がいくら力んでも、上記のような言動は

無理強い出来なく、あまたの方々には、かなわないのだと思い難しさを強く

感じているところでもありです。