一月の高田公園は静寂につつまれていました。
雪の公園内を、そっとブーツで、踏みしめて散策すると
僅かな雪の上に枯れ枝や松の古葉が所々に落ちていました。
夏草や兵どもが夢の跡 この言葉が浮かんできました。
ソメイヨシノの蕾もまだまだ固く、しまっていますが、雪が解けて
二月、三月と、だんだんと、ふくらみがまし、下旬には、赤らみ始め
やがて、ぼんぼりもたち、露店も出来て、お花見の季節がやってきます。
かじかむ手をこすりながら、心待ちに春を待つ私でした。
高田公園の作品で、冬の季節を描いていますが、どこか私は、温かみ
を感じ、ほっておけない好きな作品です。
描いていながら、こちょばしいような楽しい時間を過ごすことが
できました。
わかりずらいですが、奥には、高田城三重櫓が描かれています。
一月の しーんとした澄んだ空気を感じていただけたら本望です。
誰もいない公園でした。