八月の、お盆を少し過ぎたころの直江津 五智海岸の夕暮れどきを
描きました。
夕焼け色に染まった海原と対照的に、無機質な色合いの複雑な空も
趣があり、見落としがちだと思いますが、ぜひとも、鑑賞して
頂きたいところです。
わかりずらいですが浜辺には浜茶屋が立ち並び真夏の面影が残されていました。
ご依頼主さんの、要望で夕焼け時の景色とのことでした。
この夏は、なかなか、お天気の良い日が少なく、会社の人にも情報を
お願いしていたところ、電話で夕焼けが見られたとのことで、さっそくに
取材に向かいました。
この海水浴場は、過日に皆さんが海水浴を楽しまれた所なので、なおさら
良いのではと思ったからです。
何か盛夏の後の、若干の寂しさの残る、夕ぐれ時でしたが
微風があり心地の良い暑さに、癒され、しばらく夕日に染まる海原を
眺め、そして静かな波音を聞きながら夏の思い出に、浸っていました。
夕焼けに染まる海も、やがて秋になり、人影も、なくなるのでしようね。
作品については、空より描いたのですが、作業していると、いろいろな変化があり
楽しくなりました。
特に、海面の近くの黒々した雲は、どういうものかと、強い色合いなので思案しながら
描きました。
そして、夕日に染まった海面の表情が難しかったです。
たまたまですが、空も真っ赤な夕焼け空ではなかったのが、幸いして、海面の夕焼けと
対比しても遜色ないぐらいの趣きがあり作品に重厚さや奥深さが出たのではと
思っているところです。
たまたま、表れていたのですが、日暮れ時の電信柱も郷愁を誘い、しっとりとした
作品に仕上がったのではと思っています。