小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

日本海の秋 向うは佐渡よ

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日本海の秋 向うは佐渡

秋の海を見たくなり、昼食の後、直江津の海に向かいました。

10月27日の昼下がりでした。

まずまずのお天気でして、直江津(五智)の海水浴場より300メートルぐらい直江津方面に

いったところに、波間の良い景色がありましたので取材しました。

波が動いているもので何枚も写真に収めました。

たくさんの取材の中で、思いがけない波やうねりの写真があり絵画制作に

力添えを得ました。

海岸では秋の一日をサーフインで満喫する人々で賑わっていました。

冷たかろう海水の中で寒くないのでしょうか、感心して眺めていました。

 

秋の海はトワエモアさんの「今は秋、誰もいない海」と、寂し気に歌われて

いましたが最近は、そのような雰囲気ではなく、むしろロマンチックな海に

変わっているのではないかなあと感じました。

 

今日は見えませんでしたが、好天気で空気の澄みきった日には遠く霞んで

佐渡ヶ島が見える時があります。

新潟県佐渡に一番近いところは寺泊あたりでしょうか、佐渡おけさの民謡で

「竿さしゃ、とどくよ」と歌われています。

歌詞では柏崎でと歌われていました。

 

青空と濃淡の白雲より描き、海は遠くの方より海面の変化の色合いを描き

所々では白波も描いてあります。

波間は五層にかけて描いてあります。

波は、たくさん撮った中からアレンジして組み合わせてみました。

そして手前には、最後の海水がとろとろと流れているところを描き

その手前には海水が全部引ききれない時の模様を、一番手前は砂浜を

描いてあります。

 

自然の波の動きが、とても難しかったでしたが海面の表情では多彩な色彩で

そして、うねり なども描き工夫してみました。

空も描いて下さいと言わんばかりの、素敵な感じで、そして初冬を感じさせるような

雲もあり描いていて楽しかったでした。

 

十日余りの作業でしたが、このような海面の模様を描いたのは初めてでしたので

素晴らしい自然を描き切れなかったと思うのですが自分なりに工夫を、凝らして

みましたので、そういう達成感と楽しさを味わさせていただきました。

 

是非この作品(絵画)をクリックして大画面にして秋の海を感じて頂き

楽しんでいただけたなら私の最大の喜びです。

 

荒れ狂う冬の前の、一時の穏やかな秋の海原の風情を感じて頂けたなら

描いた、かいがあり、うれしいです。

 

機会がありましたなら厳冬の海にも対峙してみたいですね。

 

11月19日(金曜日) 私は毎週金曜日に家じゅうの掃除機掛けをしているのですが

掃除の最中にふと、今は亡き父のことが頭に浮かんできました。

あれは小学校三、四年の頃でしたか。

夏の暑い日に父に自転車の後ろに乗せてもらい高田から5~6キロ先の直江津の海へ

さっき父からもらったばかりの飴玉「かわりだま」をほうばりながら

海水浴に連れて行ってもらったことがありました。

直江津の、あの急坂の、お館橋を記憶にありませんが、どうやって

超えたのでしょうか。

海につくなり父は、着脱し頭に白地の日本手ぬぐいをかぶり後ろで縛りゆっくりと

沖のほうへ平泳ぎで気持ち良さそうに泳いでいるのを青空の中ぼんやりと眺めていた

記憶がよみがえってきました。

波もなく穏やかな海でした。

後にも先にも父と出かけたことが、この時一度きりのような気がします。

そして私は父に𠮟られた記憶がないのです、それは私が末っ子だったからですかねえ。

遠い日の幼いころの思い出でした。