小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

旋律奏でる音楽家 エノコログサ

旋律奏でる音楽家 エノコログサ

近所の空き地の雑草が妙に気になり取材して描いてみました。

パソコンで調べてみたら、その草の名前が狗尾草(エノコログサ)というのだそう

でした。

エノコログサというのは、茎の上部に猫じゃらしみたいな長さが五センチぐらいで

直径が一センチぐらいの棒状の羽毛が生えたみたいな草のことです。

その前を通るたびに、何か旋律を奏でているかの如く、見ているとリズム感があり

素敵だったので光をあててみました。

 

まともに草を主役に絵画を描くのは初めてです。

 

スケッチに二日、色の仕上げに一週間ぐらいかかりました。

 

取材した写真を見ながらそれぞれの配置と構成を考えながら、そしていつものように

現地より草花を失敬してきて花瓶にさして参考にしながら制作活動をしました。

 

だいたいの配置にもっていったのですが、あとは、バランスを考えながら描きました。

雑草のエノコログサ、メヒシバ、そして、しゃれた雰囲気の赤紫色と白色のはねた

ような花、赤紫色の花、黄色の大きめの花、黄色の中ぐらいの花、黄色の小ぶりの花、

白色で花芯が黄色の花、あとはいくつかの名前のわからない草、そしてススキの

全容などをスケッチして、バックの地面の色塗りをして、草花の色塗りをして、

仕上げにバックの光、影などを描き完成しました。

 

私が手細のせいで、花瓶の草花を萎れ、腐らせてしまい、何回かまた調達して

制作しました。

雑草のメシヒバは、茎の上部で細長い葉が扇状に、何本か広がった

草の名前です。

描いてある花は、草の花なのか、本当の花なのか不勉強でわかりません。

そして、ススキは我が家の鉢植えより彩りに添えてみました。

 

この絵画の題名みたいに、青空のもと野の草のリズム感ある調などや

夏の強烈な暑さや眩い光の陰影なども感じ取っていただけたなら、

変哲もないと思われる雑草にスポットをあてた、かいがあり本望です。

地面の色合いも、何か,お洒落な感じに描けているのではないかと

思っています。

そして植物の描く頻度と、見える地面の空間とのバランスも考慮したところです。

 

再度思うことですが、植物同士が役割をもって皆が気持ちよくオーケストラを

演じているみたいで、そして楽しそうなのでした。

 

エノコログサは野外で見たときには、穂先がはっきりした濃い色合いに見えて

それが素敵に響きあっていたのですが、採取した物は絵画の描かれている色合い

でしたが、もう少し色合いで挑戦してみても、良かったかなあと思っています。

 

是非、クリックし大画面にして味わってみてください。

そして雑草たちの、さまざまな生きざまなども鑑賞してみてください。

 

皆さんは、雑草と野草の区別はお判りでしょうか。

パソコンで調べましたら

雑草 人間が栽培していない草すべて また庭などの人間が管理する場所に生える

   草  のことです。

野草 同じようでも山や野原に自生して また人間の手が加えられない土地に自生

   山や原野など人間が管理しない場所に生える草  のことです。

 

私なんかは、まったく意味が同じで、雑草より上品な言い方が野草だと

思っていましたが認識不足でした。

そして雑草、野草といえども、それぞれに正式に漢字名、カタカナ名があり、

その存在感の大きさを思い知り認識を新たにしたところです。

 

そして、わずかなコンクリートの隙間やアスファルトの割れ目から這い出して

逞しく立派に成長している姿などを見ると、称賛の拍手をあげたくなりますね。

それにしても、ひ弱な小生としては、うらやましい限りですね。

 

あの、たくましいエネルギーで邪魔者扱いされている草ですが、その生命力を

活かした活用法が何か、きっとあるのではと、いつも真剣に

思っているのですが、いつか誰かが発見されるのでしょうね。

そして重宝されて、いつか「宝の草」と、あがめられ、祭り上げられてと。

私のブログも? 

夢のまた夢ですか。

でも夢を見ることができる材料を持ち合わせていることだけでも幸せな

ことなのかも、しれませんね。

 

7月21日  知り合いの何人かの方々より、このブログの感想を有難く

      いただきました。

      「エノコログサを見つけ出すのに時間が、かかっちゃった」

      「細い草をよく描いたね」

      「何か、しゃれた色合いの作品だね」

 

本日は8月12日になりました。

例の空き地を見渡したらエノコログサが、無残こうな群衆になっていて

見事な光景に出くわしましたが、この草の穂もだいぶ稲穂の実り色に

秋めいて見え少しだけ寂しい気持ちになり哀愁に駆られているところです。

明日はお墓参りで、お天気が心配ですが、、高田の寺町、東本町と(旧)吉川町

へお邪魔させて、いただいてきます。