小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

五月 ルック ザ ウインドウ

五月 ルック ザ ウインドウ

妙高ビジターセンターの屋内ホールの窓越しに五月の妙高山、いもり池を

描いてみました。

 

鉛筆による下描きに二日、仕上げに二週間ぐらいの制作期間でした。

 

縦の窓枠を描き、上部の屋根の裏側を、そして、下のベンチの背もたれを

山の稜線のアウトラインを描き、空の模様を、そして妙高山、林郡、側道、散策の人々

いもり池、外のテラスでくつろぐ方達、そして屋内にて眺望を楽しむ方々の順で

描き完成しました。

 

いつか窓越しのこのような構図で描いてみたいなという願望がありましたが

何か気障っぽいかなあと思っていて躊躇していました。

でもこの大自然が、間に入り、柔らかく中和してくれました。

 

妙高山の上部を、覆っている空の雲郡、曇り空でしたが、それはそれで趣もあり

そして、ほんの少しの青空も見え、五月の空は、やさしい微風が吹いているよう

でした。

妙高山が恥ずかしがってか、隠れていたので、この雲と空を画面半分近くを

占めて思い切り描くことができました。

このようなもので、ひょんに人生でも、行き違いができたり、面白みもあり怖さも

あったりで、運命を感じますね。

 

そして、上部に見えているのは屋根裏下の木目の板張りです。

雪解けの妙高山、スキー場の名残の雪、若葉に彩られた木々、その中に数か所の

窓ガラスの光の移り部分、お判りでしょうか、見よう見まねで。描いてみました。

散策の方々はじめ22人の人さんと散歩中の犬が一匹描いてあります。

屋内の照明の照度の低い、人さんの色合い、感じが微妙でした。

いもり池は、そよそよと吹く風で珍しく柔らかな小波が立っていました。

 

この絵画も五月三日の取材での作品でした。

 

再度、この作品で爽やかな五月の妙高高原と、いもり池の散策を楽しんで

いただけたなら、描いたかいがあり、うれしい限りです。

ぜひ画面をクリックして、迫力を楽しんでください。

 

妙高ビジターセンターで求めた、美味しい、こってり風のホット珈琲をいただきながら

の取材だったり、一時の幸せな至福の時間でした。

 

それにしても東京芸術大学の初代学長をされ、この地域をこよなく愛した岡倉天心画伯

も、さぞこの賑わいを大変に喜ばれておられるのではないかと想像しているところ

です。

 

人々は、皆マスクをされているのが印象的ですが、のちに、この作品をご覧になられた方々は、いつの時代か、お分かりになられるのでしょうね。

 

最後に皆様、ぜひ、妙高ビジターセンターへ妙高山、いもり池、そしてセンターの

資料館の見学、美味しい珈琲をいただきに等々、そして新鮮な空気と英気を養いに

おいでください。

我々の母親代わりでもあり父親代わりでもあり、素朴で、包容力のある妙高山

いつでも快く、お迎えいたしてくれると思っています。

 

 

 

いずれも三号の小作品ですが、今年に入りこの作品で八作目になりました。

冬そして春の作品より、次回は夏の作品へと 考慮中ですが、ご期待ください。

 

7月2日(土曜日)、午前中に妙高山、いもり池、そして妙高ビジターセンターへ行ってきました。相変わらずセンター内での、こってり風のホット珈琲は、

大変おいしかったです。

珈琲タイムの後で、いもり池のほとりに出てみたら、風に乗り赤トンボの赤ちゃんみたいな小さな々トンボが、私の夏の上着の裾に、必死にしがみついてきたのです、

けなげで、かわいくて、そっとしていましたが、しばらくしたら、

また風に乗って飛び立っていきました。

無事に夏を過ごして秋を迎えてもらいたいなあと、念じているところです。

帰り際に、若いお母さんと小さなお子さん二人とでビジターセンターに入っていかれました。

きっと有意義な時間を過ごされるのでしょうね。

そして、そのあとで「また連れてって」との子供の声が、聞こえてくるようでした。

今日はお天気も良かったのですが妙高山に少し雲がかかっていました。

この度は、新赤倉温泉スキー場より赤倉観光ホテルが見える妙高山を取材しました。

夏の題材が一つ出来ましたが、もう一つ自宅の近所の空き地に雑草が生い茂っている

ところがありまして、以前から気になっていて、帰ってから、そこも取材しました。

むづかしそうで変哲もない題材ですが、何か気にかかっているので、雑草のほうより

制作したいと思っています。

雑草に光を当て描くのは、初めてのことです。

 

雑草というよりも野草という方が響きがいいですかね。

 

ひとくくりに雑草といっても、知らないだけで一つ一つちゃんと名前がついている

のかと思いますが。

知ってるのは、小さな青い花びら二つを可憐に咲かせる「トンボ草」ですが、

残念ながらそこにはありませんでした。

幼少のころに虫かごの中に、トンボとともに、この草を入れておいた記憶が

ありました。

当時はトンボ草(ぐさ)と言っていましたが正式にはトンボ草(そう)とのことですか。