小池至夫の画歴(展覧会出品作品)
題 名:木々の語らい
年 月:平成26年10月
出品先:妙高市展
賞 :奨励賞
作品号数:20号
取材先:いもり池
コメント:妙高山に遅い春がやって来たところを描きました。
題名は、長い冬の後に、雪が溶けはじめ、自然界が、うきうきして会話を
している様に、感じたからです。
後日の話ですが、今日は令和2年8月31日です。
今年、池の平のホンドレスと資料館が解体され、新しく生まれ変わって
令和3年春に完成の予定とのことです。
来春には、この作品と同じ風景が新しい施設より、早く見てみたいなと
楽しみにしています。
コーヒーを飲みながらの至福の時間が待ち遠しいです。
春の山の薄い、柔らかな空気に覆われた雰囲気を描きたいと
狙ってみました。
木々の郡団は、あの新鮮な薄萌黄色の若葉をたくさん描きました。
そして、古草と残雪の、春を迎えた、うきうき感も表現したかった
ところでした。
作品については、春の空、妙高山は、通いなれた道で描きましたが
春を迎えた木々の芽吹きの色合いが難解でした。
この時期の若葉は、緑色ぽくなく、薄橙色であったり、薄茶色とか
感じたままに、思い切り描きました。
意外に残雪と古草の部分は、楽しく描かせていただきました。
審査員講評;点描による美しい作品です。
中心になる木々と妙高山との拮抗がちょっと残念でした。
でも作者の豊かな自然への観照の姿が感じとれます。
誰でも共感できる作品です。