小池至夫水彩画(通称ガッシュ)の世界

私、小池至夫(こいけのりお)が描いた水彩画を紹介しています。

ノアザミ咲く高原の秋

ノアザミ咲く高原の秋

長らくお待たせ致しました、いもり池の周りのノアザミの花と、種々の草花を描きましたので、披露させていただきたいと思います。

 

制作は10月3日より6日にスケッチを、11日から11月3日AM 10時43分に完成しました。

 

ただ今、11月3日のPM 3時になるところですが、ブログを綴っています。

今日は秋晴れで、穏やかであたたかい、気持ちの良い日中でした。

 

色付けに関しては、最初に、いろいろなノアザミを描き、そして、いろいろな草花を、そして空を、最後に下半分の草の隙間を、そしてサインをして出来上がりました。

 

ノアザミは、中央に赤紫の花を、つぼみを、右側には、種子を飛ばし子孫を残そうとしているもの、左側には、枯れかかっているものが描いてあります。

ノアザミの葉っぱは周りの草花と色が類似しないように、あえて明るく描いてあります。

 

そして残りの草は、二種類ぐらいをスケッチしてあり、それを色付けしましたが、何か色合いがそぐわなく、これもあえて秋色にし、葉の周りに濃い色で輪郭を描き、メリハリをつけてあります。

 

そこで、はたと手が止まり、それは、あとにどのような草花を描こうか、そして、上手に描こうとの○○根性も出てきまして、何日か熟慮しまして、以前にスケッチした草花を思い出し、参考にして残りの草花を埋めて描いてみました。

ありえない色合いですが薄めの赤紫や群青色をあえて使ったり,草花の輪郭も、いろいろな色でメリハリをつけ、皆さんが鑑賞して楽しくなるように心がけて制作しました。

 

そしてバックを、どうしょうかと考慮したのですが、空と下半分を大地にしてみました。

本来なら、空と大地の間に山々が存在するのですが、何か絵画が、ごちゃごちゃするような気がして省略しました。

空は、この作品を描いている途中で窓の外を見たら、このような青空などが見えたので参考にしました。

 

そして下半分の草花の隙間ですが、これもあえて、光を表現したり、影を表現したりで、黄色、赤色、群青色、水色等々を使い、明るく楽しげな雰囲気を醸しだしてみました、そして残りの空間は、少し薄めの濁職にして、空に向かいだんだん薄めの色合いにしてみました。

空と大地の境は、ナチュラルに見えるように、より薄くしました。

 

最初は、ノアザミの花だけを強調して描き、バックを薄い色合いで仕上げようかとも思いましたが、絵描きの性でしょうか、いろいろ描き加えてしまいました。

当初のように描けばノアザミの美しさが強調されて、見た目がよくなることを承知の上でしたが何かわざとらしく感じましたもので、躊躇しました。

 

たかが草花が主役の絵画ですが、高原の野に咲くいろいろな草花が主張しあいながら楽し気に、そしてたくましく、生きている模様などを、感じて頂けたなら光栄です。

 

ただし、『嗚呼 無情ですね、どうしてこの絵画が、うまく原画通りに伝えることが、できないのでしょうか』絵画の描いた範囲といい、ピンボケといい、彩度のない色合いといい、趣といい、洒落具合といい、この絵画の面白さや、明るさ,そして凄み 等々、非常に残念ですが、パソコンの技量のなさですから、仕方ないですか、今も原画を見ながら嘆いているところです。

 

くどいようですが、このことは私の絵画の命を削られているようで、逆にいえば、微妙な、この、非常に大切なことが、絵画の生命線なのですよね、そのことに絵画の制作者は、脂汗を流しながら、しのぎを削って制作しているのです。

 

でもこの写真をご覧になられてなんとなく、小生のボヤキの概要を察っしていただけれたなら幸いです。

 

原画を見ながら、よく勇気を出して、このような色使いや画法を、やり切ったなあと、自分を褒め嬉しさをかみしめながら、そっと、ファイルに収納したところです。

 

11月4日(土曜日)

朝方に、今日は燃やせないごみの日でしたので、故障した電気ストーブを、燃やせないごみ指定シール小(10kgまで)を張り付け班の集積所に出した戻り道で空を見てみたら「真っ二つに半分青い」空で、南に向いて東は曇り空で、西が青空で、珍しいなあと眺めていたら、南西の天高くに真綿色した半月が、見て頂戴と言わんばかりに顔を出していました。

人生と同じで下ばかり見ていないで、たまには上も見てみたら、いいことがあるのかなあと、教えて頂いたような気がしました。