二月の真っただ中の雪の時期に、(旧)妙高高原町より妙高山を描きました。
樹々の、しゃれた雪化粧と、雪の妙高山の気高さが目に染みました。
私が、携わせて戴いた、お住まいよりの雪景色です。
この冬は、道路除雪の雪で電信柱が見えなくなるぐらいの大変な大雪でした。
息苦しくなるほどでした。
仕事で、毎日、高田より通っていたのですが、だんだん妙高高原に向かって
きますと、雪の積もり方や降りっぷりが違いまして、まるで暗黒の世界へ
舞い込んだような錯覚に陥いり、恐怖心をも覚えました。
でも、自然界の過酷さもありますが、雪景色のすばらしさとか,
朝日、夕日を浴びた雪原とか、春の雪消えして道路のアスファルトより
軽く埃がたったり、瞬間の喜び、そして雪国の趣もあります。
作品については、空は太陽光線を跳ね返すような青空を、そして妙高山の冬の雄姿を
林野のそれぞれの木々の枝に積もる、積もり方の違う雪模様を、手前の平地での
立木の堂々とした枝ぶりを、散らばる小木も、真冬の雪景色を奥行きを持って
描けたのではと思っています。